そもそもお金って何でしょう

一万円の価値

偽造防止等の特殊加工をしていますが、所詮は紙ですし、その製造原価は僅か20円程です。でも、みんなが諭吉の多寡で一喜一憂します。自身あるいは家族が生活するために諭吉を集めるために何らかの仕事をします。そして、生活するために消費行動を起こします。

価値しかない諭吉は、皆が10000円の価値があると信じるから流通し経済活動に利用されます。つまりお金とは複数の人間で共有されている幻想に過ぎません。経済学ではこれを「共同幻想」といいます。 

皆が諭吉に共同幻想を抱くのは、諭吉には製造原価以上の価値があるからです。諭吉の価値は「保存、交換、尺度」です。諭吉は価値を保存でき、何にでも交換でき、評価の軸となり、場所も取らないし腐りません。故に皆が欲しがるのです。まあ、簡単に言うと便利ですからね。

この世界では大体の事柄はお金が解決してくれる

私は決して拝金主義者ではありません。しかし、数十年間生きてきて世の中の大部分はお金で解決できることを体験してきました。この世界では、衣食住を始めとした社会生活の全てがお金によって片付くようにできています。いくつかの場面で、皆さんも自身の経験を思い出しながら考えてみましょう。きっと皆さんも思い当たる節があるはずです。

移動時間

お金に余裕があれば移動時間を軽減し、快適な毎日を過ごすことができます。

サラリーマンの一日のストレスの始まりは満員電車です。私のオフィスは品川駅近辺でしたし自宅も品川区内でありドアドア20分程度でした。都内勤務者としてはかなり短い通勤時間ですが、田舎育ちの私は満員電車のストレスに日々発狂しそうでした。東京勤めが続くなら徒歩で通えるマンションを購入しようかと思ったくらいです。

千葉市長も提言していますが、本来は職住近接が基本です。しかしながら、一般的に会社は都市部に存在していることが多く、都市部は住居費が高額ですから普通のサラリーマンは電車移動に1時間以上を費やして通勤することになります。1日に2時間の移動時間。貴方はどう考えますか?

お金があれば必然的に会社への依存度が下がります。出勤時間をコントロールし空いている時間帯で移動できます。タクシーに乗り込んでしまえば快適に移動ができますグリーン車やビジネスクラスは貴方に快適な時間を提供してくれるでしょう。

お金は言い換えれば機動力です。好きな時に好きな場所にいける。海外旅行でも国内旅行でも目的があれば気にせずいける。国内すぐに飛び回ることができるようになります。

人間関係

統計からは夫婦喧嘩の主な原因はお金と子育てです。子育てでの夫婦喧嘩は主に女性のストレスです。そしてストレスはお金で軽減できます。つまり、お金があれば夫婦喧嘩はかなり怒らないということですね。私の周りを見渡してみても収入に余裕がある夫婦の諍いは聞いたことがありません。反面、収入が少ない夫婦は常に喧嘩しているように思えます。

ハラスメントなんて気にしなくて良い

日本メンタルヘルスケア協会の書籍によると、職場の問題の9割は人間関係だそうです。代表的なハラスメントはセクシャルハラスメントとパワーハラスメントの2つです。ハラスメントはサラリーをもらう側の立場の人間(ストレッサー)からのプレッシャーです。サラリーをもらうという意識で会社に依存しているため会社側で権力を持っている人に逆らえないため何も言えず苦しむという構図です。もし、会社にお金の面で依存していなければ、あるいは依存度が低ければハラスメントを受けても確固たる信念で言い返す、あるいはやり返すことができます。

人生の楽しみは幅を体験することである

隣の億万長者という書籍があります。その中でイギリスの大富豪が「僕は高級レストランで食べるステーキも好きだ。でも、フィッシュ・アンド・チップスも大好きだ。人生とは幅を楽しむことに他ならない」と書かれています。この書籍に出会ったのは10年ほど前でしょうか。

ものすごく共感した記憶があると同時に自分はまだフィッシュ・アンド・チップスか食べられない。どうしたら高級レストランでステーキを食べることができようになるのだろうと思ったものです。

物凄く深い人生観です。フィッシュ・アンド・チップスは誰でも食べられます。でも高級レストランは貧乏だと入れませんし、ステーキを食べることもできません。私は一年に数回の楽しみとして、麻布十番にある花山椒料理で有名な「幸村」に行きます。一回の食事代は〜5万円程ですが、美味しいという次元を飛び越えて食事の概念が変わります。自然と口角がさがり、にこやかになります。本当に美味しいものは人を幸せにします。

ピンキリとよく言いますが、底辺は誰しもが体験することができます。しかし、ピンは相応のお金がないと楽しめません。残念ながらお金がないと人生の幅は狭くなるのです。

時間も買える

いまや世界中の老若男女がスマホを片手にインターネットに接続しています。10数年前からネットゲームやソーシャルゲームを楽しむ人が増えていますが、この世界ではお金を支払うことで時間を買うことができます。現実の世界ではお金を払って自分が強くなったり、賢くなったりというのは難しいですが仮想現実空間ではリアルマネーを仮想マネーに変換することで、ライバルを追い抜くことが可能です。時折、仮想現実空間では驚くほどの課金者がいるのが話題になりますが、リアルマネーを払うことで爽快感や達成感が得られるのならば納得ですね。
現実世界だっておよそ似たようなものですからね。

ぷらちな
  • ぷらちな
  • 40代サラリーマン。既婚妻子あり。職業は一部上場企業の管理職。勤めている業界は斜陽産業のため将来を考えた投資を始めてる感じ。趣味は読書・投資・ゴルフ・ゲーム等、、意外と多趣味^^

コメントを残す