現役融資担当者がかたる最強の不動産投資法
2019年11月4日
2019年11月23日
著者は現役銀行マンで融資担当、金融業界20年のキャリア、さらに10年の不動産投資実績があり86物件で購入総額84.3億円。恐ろしいほどの実績を持つ専門家が不動産融資にまつわる銀行事情を惜しげもなく披露してくれています。
これまで横行していた不正な手口として
・エビデンス改ざん
・カーテンスキーム
・二重売契スキーム
・同時決済スキーム
・多法人スキーム
・妻隠しスキーム
・確定申告書、年収の改ざん
基本的に投資は法の間隙をついてこそ有利です。しかるに銀行や不動産関係者は当然知っていてやっています。税理士だってそうです。これらのスキームを現役の銀行員という形で述べておられます。
今でこそスルガ銀行は悪の代名詞のように言われていますが、元々は築古物件にも長期融資を出しスピーディーに審査を行う銀行として多くのサラリーマン投資家にとってありがたい存在だったと明言しています。私もいくつもの不動産業者さんと面談しましたが当時はスルガ銀行で購入する人たちが多かったと聞いています。メガバンクで融資をしてくれればいいのですが、メガバンクは投資には後ろ向きですから・・・。
その時代にロクに検証をせず安易に購入したしまった物件をどうリカバリーすれば良いか、脱スルガスキームについても具体的なアドバイスが書かれているそうです。その上で、変わり続ける銀行の融資判断基準やこれからの融資姿勢を鑑み初心者・中級者・上級者のクラス別に不動産投資の進め方を提案しています。
私も不動産の本はかれこれ30冊は読みましたが実体験を振り返りながら、この本を参考にこれからの戦略を考えていけると思えます。
不動産投資家からは見えにくいがなかなか聞くこともできない。そんな不安や疑問が現場サイドの言葉で解決されていきますのでぜひご参考に。